2013年02月20日

FF-12E (1978)

IMG_3552 (1280x960).jpg
1/12EPとしては初の前輪駆動車である、ISHIMASAの「FF-12E」です。
当時イギリスでも「Cambria」というメーカーが前輪駆動車を発売していますが、個人的にはこちら「FF-12E」のほうが僅かに早かったと認識しております。

IMG_3561 (1280x960).jpg
FRP製シャーシにゴムブッシュを介してアルミ製のメカデッキを載せるという、当時としてはオーソドックスな構成。
写真の車では、シャーシを純正オプションであったブラックFRP製のものに換えてあります。形状、厚みは、ノーマルと全く同じです。
ちなみに、当時のISHIMASAでは、他社向けのものを含め、各種のブラックFRP製シャーシを扱っていたようです。

IMG_3554 (1280x960).jpg
フロントブロックは、サブシャーシと左右のサスアームが一体となったダイキャスト製で、非常に強固ですが重量もかなりあります。
直径5mmのドライブシャフトを支えるため、樹脂製ナックルは大型のものとなっています。

IMG_3571 (1280x960).jpg
駆動しないリア周りは、シャフトが4mmと細いなど、全般にとても簡素なものです。
ホイルの内部に軸受けが入ります。
posted by NNC at 00:00| Comment(2) | ISHIMASA

2012年12月12日

ROADRUNNER V (1987?)

IMG_3402 (1280x960).jpg
AYKが専ら輸出用として生産・販売したものと思われる「ROADRUNNER V」です。
「V」という名称は、「NX101」「NX201R」「J2」「86J」と続いた「ROADRUNNER」の系譜における5代目を意味しているのでしょうか。
車体の構成は、以下のように「86J」と「CRX PARSEC」を折衷したものとなっていますが、国内メディアには記録がないこともあり、どのような意図で企画された製品なのかよく解りません。

IMG_3408 (1280x960).jpg
シャーシは「86J」と同じものですが、リアの変更に伴うホイール・ベース調整のため、フロントブロックの固定位置が少し後方に移されています。

IMG_3404 (1280x960).jpg
フロントの構成は「86J」そのもの。
前方にある使用されていない穴が、「86J」における本来のフロントブロックの固定位置だったところです。

IMG_3405 (1280x960).jpg
リア周りのパーツで新しく設計されたのはTバーとその補強プレートくらいであり、その他は「CRX PARSEC」のマグネシウム製一体型モーターマウントやローリング・ダンパーなどの流用パーツを上手く組み合わせることで構成されています。

IMG_3409 (1280x960).jpg
国内向けの製品とは異なり丁寧な説明書などはなく、簡素な展開図のみが添付されていました。
posted by NNC at 00:00| Comment(12) | AYK

2012年11月27日

ELIMINATOR 12 (1988)

IMG_3412 (1280x960).jpg
BOLINKの「ELIMINATOR 12」です。
1988年当時としてはやや保守的な部分もあるマシンです。

IMG_3419 (1280x960).jpg
写真のシャーシはグラファイト製です。
この他にFRP製シャーシのモデルもありました。

IMG_3413 (1280x960).jpg
フロントは、ごく一般的なキングピン・スプリング・サスペンションです。
グラファイト製フロントビームの後側はシリコンチューブで支えられており、ナットを締め込むことでキャスターが調整できます。
なお、ナックルは前作などと同じくASSOCIATEDから流用されています。

IMG_3417 (1280x960).jpg
当時の主流であったボールリンク・サスペンションは採用していません。
ラジオプレートを兼ねたシャーシ・ブリッジに、大きなゴムブッシュを挿んでTバーを接続するシンプルな構造です。中央に立っている白い樹脂製ナットを締め付けて動きを調節します。

フリクション・タイプのダンパーをデュアル・マウントしている点が特徴的です。
モーターマウントのオプションとして、肉抜きを多くした軽量タイプもありました。
posted by NNC at 00:00| Comment(0) | BOLINK