イタリア・SG社の「PROSSO」です。
「LASER」や「MONZA」のパーツを流用したシンプルなリジット・マシンで、いかにもSGらしい雰囲気を有するものです。
もっともSGが直後に「GEMINI SLX」の取扱いも開始したためか、ほどなくして本車は「MONZA」などよりも早く絶版になってしまったようです。
シャーシの構成は、ASSOCIATEDの「RC-12E」等に似たFRP板によるダブルデッキ・スタイルです。
メイン・シャーシは「LASER」と輪郭は同じですが、それよりも前後の肉抜きを増やしたものになっています。
また、メカプレートはかなり高い位置に設置されています。
フロントの足回りは「LASER」と同じです。
サーボ・セイバーやバンパーは後に「GEMINI」にも利用されました。
樹脂製モーターマウントは「MONZA」と同じものですが、本車では「MONZA」に装備されていたサスペンションが廃されたため、その分スペーサーを入れることで高さが調節されています。
メカプレートとの接続部に付いている2つのレバー状のパーツは、巻線スピードコントローラーの設置台です。
デフはオーソドックスなボール・タイプを装備しています。
アンプの使用を前提とした、「エキスパート用」と称された三角形のメカプレートを着けた状態。
メカプレート前端部の大きなダイヤルは軸の根元がカム状になっており、これを回すことでメイン・シャーシとメカプレートの捩れを矯正することができる仕組みです。
またメイン・シャーシ上の黒色の丸いパーツはバッテリーの脱着装置です。これは表面がベルクロ・テープのように加工してある樹脂製パーツで、同じものをバッテリーの下部にも接着剤で貼り付けて使用します。ユニークな試みではあるものの、これらの厚みのためバッテリーの搭載位置が非常に高くなってしまう点が不合理です。