2011年07月09日

K2-X SPIRIT (1983)

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無限精機として初のサスペンション・カー「K2−X スピリット」です。
トドロキ・モデルなどでも活躍された武田訓政氏により設計され、多くの部位に初代「K2−X」のパーツを上手く流用しつつ、しかしそれとは全く異なるメカニズムを備えた車に仕上がっています。
フルサイズのキットのほか、初代「K2−X」のユーザーに向けたコンバージョン・キットも発売されました。
83年の全日本選手権では第4、5、8位に入賞。

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スイング・アーム方式のフロント・サスペンション。
マグネシウム製のアームを、縦に連ねたOリングの束で制御。

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「マリオン・アクスル+プロリンク」方式と名付けられたリア・サスペンション。
縦の動きは、ピッチングというよりは垂直方向に上下するヒービングに近いものになります。
写真の車では、リア・シャフトを技研モデル(テック)のものに換装してあります。
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2011年07月05日

K2-X COSMIC GP/m LIMITED (1985)

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無限「コスミックGP/m」の1000台限定モデルで、グリーン・アルマイト処理された金属パーツにより独特の雰囲気を醸し出しています。
細部は当時の無限ワークス・マシンに準じているようで、モーター・マウントをマグネシウム製、リア・シャフトをカーボン製、前後ハブ等をジュラルミン24S製にそれぞれ材質変更し、さらにフロントに同じく24S製のバルクヘッドを追加しています。
なお無限ワークスはこのマシンにより1985年の全日本選手権において3位入賞を果たしました。

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フロント・バルクヘッドはノーマルのコスミック向けのオプションとしても、色違いのものですが用意されていました。

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ノーマルとは異なり、モーターは別売でした。ボディマウントは形状も変更されています。
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2011年07月01日

K2-X (1982)

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無限精機(MUGEN)の最初の車である「K2-X」です。
日本においてリジッド・カーの時代が最終段階を迎えようとしていた時期のマシンで、軽量かつ丈夫な車作りが徹底されています。
1982年の全日本選手権では第3、6、7、8位と、4台が入賞。
なお、「K2-X」の名は後のモデルである「SPIRIT」(1983)や「COSMIC」(1984)にも冠されていきました。

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細身のメインシャーシと幅広のアッパーデッキによるダブルデッキ・スタイル。
ブラックFRP製です。

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カッチリとした構成のフロント周り。
アームを支えるブロックはマグネシウム製。キャスター角が調整可能です。
ボディマウントは、材質や形状の異なるオプションが前後共にあったようです。

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モーターマウントもマグネシウム製。モーターはアダプターによって左右共にぴったりと固定され、それによってモーター自体が補強材としての役割を果たす、というのが宣伝文句の一つでした。
また、純日本車としては初めてボールタイプのデフを装備しています。

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オプションと思われる前後ボディマウント、シャーシ、タイヤ。
このシャシのカット形状は、次のモデルである「K2-X "83」において標準採用となりました。
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