2015年11月24日

RG IMPULSE (1983)

IMG_4498 (1280x960).jpg
AYKのRG IMPULSEです。
AYKとしては初めての3ポイント・サスペンション方式を採用したマシンですが、当時のAYKの主力製品が4輪独立懸架のCYCLONEと4輪駆動のQUATTROの両車であったことから、あくまで入門用の廉価モデルという位置付けでリリースされたものです。

それでも、リリース後の一定期間は、ファクトリーチームによる性能向上の努力が続けられていたようであり、その状況はラジコンマガジンの誌上で幾度かレポートされていました。
今回ご紹介する写真の車は、これらの記事を参考に多少の改造を加えたものとなります。

IMG_4505 (1280x960).jpg
フロントアームが一体となったダブルデッキスタイルのシャーシ。
リアには切れ込みを入れ、サスペンションとして機能させています。

キット標準では皿ビス加工が施されていないため、写真の車ではこれを改造しています。

IMG_4502 (1280x960).jpg
キングピンを軸にしてナックルが上下するフロントサスペンション。構造上必然的にキャスター角がゼロとなります。
なお、ファクトリーチームでは、摩擦軽減のためか、ナックルをキングピンに固定しキングピンごと上下するように改造していたようです。

キット標準ではサーボセイバーが付いておらず、よって写真の車のように、CYCLONE用のサーボセイバーとリンケージロッドを使用することが推奨されていました。

ホイルは、デザインがRX1200と同じで、材質のみ異なるものです。

IMG_4500 (1280x960).jpg
簡素なプレス製のモーターマウントに載せるアクスルは、GX1200系のデフと無加工で交換できるようになっており、これは本車の改造において最も重要なポイントとなるものでした。
写真の車でも、東京模型から発売されていたグランプリデフを装備し、EXL480K用のホイルを組み合わせています。

また、走行性能とは直接関係のない箇所ですが、リアボディマウントをCYCLONEのものに替えています。これもファクトリーチームやラジコンマガジンが提案していたささやかな改造点の一つです。

なお、モーターは、GZ480Bがキット標準で付いていました。

IMG_4510 (1280x960).jpg
キットに標準で付属していた小ぶりなデフギアと、ステアリング用のチープなリンケージロッドです。




posted by NNC at 00:00| Comment(6) | AYK

2012年12月12日

ROADRUNNER V (1987?)

IMG_3402 (1280x960).jpg
AYKが専ら輸出用として生産・販売したものと思われる「ROADRUNNER V」です。
「V」という名称は、「NX101」「NX201R」「J2」「86J」と続いた「ROADRUNNER」の系譜における5代目を意味しているのでしょうか。
車体の構成は、以下のように「86J」と「CRX PARSEC」を折衷したものとなっていますが、国内メディアには記録がないこともあり、どのような意図で企画された製品なのかよく解りません。

IMG_3408 (1280x960).jpg
シャーシは「86J」と同じものですが、リアの変更に伴うホイール・ベース調整のため、フロントブロックの固定位置が少し後方に移されています。

IMG_3404 (1280x960).jpg
フロントの構成は「86J」そのもの。
前方にある使用されていない穴が、「86J」における本来のフロントブロックの固定位置だったところです。

IMG_3405 (1280x960).jpg
リア周りのパーツで新しく設計されたのはTバーとその補強プレートくらいであり、その他は「CRX PARSEC」のマグネシウム製一体型モーターマウントやローリング・ダンパーなどの流用パーツを上手く組み合わせることで構成されています。

IMG_3409 (1280x960).jpg
国内向けの製品とは異なり丁寧な説明書などはなく、簡素な展開図のみが添付されていました。
posted by NNC at 00:00| Comment(12) | AYK

2012年05月23日

RX3000 BASIC KIT (1980)

IMG_3241.JPG
AYKの「RX3000 BASIC KIT」です。
「RX3000 SUPER EXPERT」の各部をグレードダウンし、安価な入門用モデルとしたものです。

IMG_3238.JPG
シャーシの基本構成は「SUPER EXPERT」と同じです。
フロントブロックの取り付け位置を変えることで、ホイールベースを2段階に調節できるようになっています。ただし、この機能の有無は生産時期によって異なるようです。またフロントの肉抜きの形状も同様に、生産時期に応じ微妙に変更されています。

そしてこの「BASIC KIT」ではGr.5のボディが付属されていたので、これに合わせてバンパーも「SUPER EXPERT」よりも大きなものが装備されています。
また各部のビスにはアルミ製ではなくスチール製を多用しコストダウンを図っています。

IMG_3237.JPG
フロント周りにおける「SUPER EXPERT」との主な違いを列挙しますと、次のようになります。

・ボディマウント、アンテナホルダーをアルミ製から樹脂製に変更。
・サーボマウントをアルミ製からスチール製に変更。
・リンケージのアルミ・ピロボールを省略。
・ハブ・ブロック式ではなく、「RX2000」から流用したホイルを直接ナックルに装着。
・サーボセイバーを「RX2000」から流用。
・キングピンのスラストベアリングを樹脂製のカラーに変更。

IMG_3240.JPG
リア周辺の主な相違点は下記の通りです。

・デフを省略。
・ホイルはフロント同様に「RX2000」から流用。
・スピードコントローラーの巻線部分には、「RX1200」で使われていた細いものを流用。

モーターは別売でしたが、写真のマシンでは「中央金属技研」の380系ブラックモーターを載せています。
posted by NNC at 00:00| Comment(8) | AYK