ABC HOBBYの「CARRERA SRC」です。
所謂振り分けバッテリー方式を日本車として初めて採用したマシンです。
足回りについては比較的オーソドックスな構成をとっており、ボール・コネクト・サスペンションが流行する直前の、過渡的存在ともいえます。
シャーシの素材は前作「GTR」に続き、縦横で剛性が異なるグラフレックスです。
リア・サスペンションはTバーをOリングを介してコネクトする保守的な方式ですが、ピッチング方向には別途回転軸を設けてスムースに動くようにしています。
フロント・サスペンションも一般的な形式ですが、キングピンにコイルスプリングではなくOリングを入れている点が特徴的です。
構成パーツに関しては、「SUPER HERO X-1」以来受け継いできたナックルの基本形状をここへきて遂に変更しています。
そしてカーボン製フロント・バーを標準装備、これはトレッドが従来の同社のマシンに比してワイドになっているものです。
モーターマウントは超硬性ジュラルミンを精度良く削り出したワンピース構造で、モーターが中心にくるようにオフセットされています。
オイルダンパーもジュラルミン製の大容量のもので、またリアシャフトにはカーボン製が標準で装備されています。
デフは「COBRA」以来のものとほぼ同様のボールタイプ。
横に伸ばしたタイロッドをボディマウントにOリングで括りつけ、これをフリクション式のローリング・ダンパーとして機能させている点がユニークです。