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「AERO-CAR ED 12」です。
ドイツで現在も主に航空機や船舶の模型を手掛けているAERO-NAUT社がかつて販売していた車です。
細部が異なる、「E 12」、「ED 12 SPORT」などの一連の商品も存在しました。
興味深いことに、これらの車には、いずれも一部にAYK製の部品が流用されていました。
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FRP製シャーシの上に、立体的な形のABS製メカプレートを搭載。
このシャーシは軟らかく、比較的大きく捩れる特性を有しています。
そして、前後のホイールには、AYK「RX1200」のものが使われています。
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本車のフロントアームは、ABS製のシンプルな形状のもの。
これに対し、「ED 12 SPORT」では、AYK「RX1200」もしくは「RX2000」の金属製フロントシャフトが組み込まれていました。
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「E 12」では、「RX1200」のダイレクトギア方式のリアアクスルがそのまま使用されていましたが、本車では、これがオリジナルのボール式デフに変更されています。
すなわち、本車の商品名である「ED」の「D」は、デフを意味していました。
また、スピードコントローラーについても、製造ロットによっては、この写真とは異なり、AYK製のものがセットされていたこともあったようです。
RX1200に見えたのも納得しました。
ドイツでもAYKは愛されていたんですね。
そして…たぶんポルシェのボディーを
載せていたんでしょうね。
ドイツ国内には70年代後半をピークにAYK、京商、トドロキ等の製品がかなり供給されていたと思われます。OEM形式によるものが多かったようですね。
ちなみに本車のボディとしては、ポルシェの924、936、BMWのM-1、そしてフェアレディ280ZXがありました。
AYKのマシンは、海外でも走っていたようですね。RX3000に石原さんの写真入りの広告を見たことがあります。また、サイクロンが出たときには、オーストラリアにワークスメンバーが招待されレースにも出場したようです。
ご紹介ありがとうございます。
全盛期にあったAYKの勢いを感じるエピソードですね。