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今日の製品にまでその名が受け継がれている、KAWADAの「M-300」です。
全体的にASSOCIATEDの「RC-12L」に似た構成を採ったマシンですが、金属パーツの多くが美しくゴールドアルマイト処理された高級感のある外観を有しています。実際に価格も32000円で、国産車としては高価でした。
80年代の終わりから他メーカーが当該カテゴリーでの活動を縮小していく中、本車は「RC-12L」と共に国内レースシーンにおける存在感を強めていき、具体的には1987年の全日本選手権で2,3,5位で入賞、翌88年に5位、89年にも3,6,7位に入賞などといった記録を残しました。
少しづつバージョンアップしていった本車ですが、この写真の車は1988年秋頃に発売されていた当時の状態になっています。
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リアのボールリンク・サスペンションは、DELTAと同じくTバーをブリッジから吊り下げる方式を採っています。
シャーシはカーボン製を標準装備、この88年モデルでは87年のものよりも厚くなっています。
また前後のボディマウントの位置は前作「WOLF」シリーズと同じで、それらのユーザーがボディを流用できるように配慮されていました。
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フロントはシンプルかつ堅牢なエリオットタイプ。
アームがやや小ぶりで、その分シャーシ前部がワイドになっている点が特徴でしょうか。
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「WOLF」に引き続き、ASSOCIATED風のフリクションダンパーを採用。
Tバーを吊り下げるブリッジが前後に分割されているため、一応はスティックタイプのバッテリーも搭載できたようです。
この88年モデルは、下記の点などでリア周りが87年の発売当初のものとは異なっていました。
・モーターをセンターマウント化
・スパーギアを64Pに変更
・Tバー上にFRP製の円板によるローリング・スタビライザーを標準装備(発売当初には、適当な材料を使ってユーザーが自作するよう推奨されていました。)