PARMAの「EURO PANTHER 」です。
従来の「PANTHER」シリーズと同じくB.Bartos氏により設計されました。
非常にシンプルな構造の3Pマシンではありましたが、1984年のヨーロッパ選手権で優勝、さらに同年の世界選手権ではBartos氏自身のドライブによりストック・クラスで優勝車となっています。
FRP製シャーシの上に薄いTバーを重ねる、オーソドックスなスタイル。
後年多くのメーカーが取り入れた、バッテリーの重心を下げるためのシャーシ・カットを早い段階で採用しています。
またモーターマウントは一見チープな印象を受けるアルミプレス製ですが、これは放熱効果も考慮したものだそうです。
フロントは、FRP製のクロス・ビームの両端にキングピンを立てる構造。
ビームの下に楔形のスペーサーを入れることで僅かにキャスター角を付けています。
デフは旧「PANTHER」と同じもの。シャフトはカーボン製、ダンパーはチューブ・タイプです。
また写真の車には付いていませんが、オプションではスタビライザーも用意されていました。
こちらもオプションとして存在した、グラファイト製シャーシとクロス・ビームです。