ASSOCIATEDの「RC-12L」です。
ボールリンク・サスペンションを他に先駆けて採用したマシンであり、発売前の1986年の世界選手権で優勝したのを皮切りに、以後長期に亘って世界各地のレースで華々しい戦績を残しました。
また日本においても円高による低価格も影響して多くのユーザーを獲得し、1987、89年の全日本選手権では広坂正美氏のドライブにより優勝車となっています。
ただこのような本車の圧倒的な優位性は多くのフォロワーを生むことともなり、その結果次第に1/12の世界からは個性的な車が姿を消していきました。
写真の車では、シャーシ等を「HOT TRICK」製の赤いものに換装しています。
なおオリジナルのシャーシには、カーボン製、ブラックFRP製、ナチュラルFRP製の各種がありました。
フロントのサスアームは元々「RC-12i」と同様のものでしたが、後期生産型では写真のように3点でシャーシに固定される強化タイプに仕様変更されています。
FRP製Tバーの支持部分にボールリンクを用いることにより、リアはロール方向に自由な運動をするようになりました。そしてその運動をより効果的にするため、モーターをセンター配置としています。他方で、ピッチング方向の運動は従来通りFRPの弾性を利用するものです。
モーターマウントは初期のモデルでは左右共に樹脂製でしたが、写真の車では右側だけジュラルミン製となっています。
またダンパーは「RC-12i」と同様、あらゆる方向を制御するフリクション・プレートによるものです。