KAWADAの「WOLF RX430」です。
模型店を経営していた川田滋氏が、新たにKAWADAを設立して製造業に本格進出、その最初の製品となったのが本車です。
KYOSHOの「FANTOM EP-4WD」とASSOCIATEDの「RC-12i」をそれぞれ範として開発された結果、4輪駆動+3Pサスペンションという構成になっています。
2004年には復刻版が発売されたのも記憶に新しいところです。
なお、本車からフロントの駆動系を取り払った形式の2輪駆動車「RX230」が、1986年の全日本選手権で4、6位に入賞しています。
FRP製のメインシャーシには、オプションとしてリアの切り込みが異なるタイプもありました。
4輪駆動車としてはオーソドックスな構成のフロント周り。キングピンにスプリングが入っています。
サーボセイバーは、他車が軒並みダイレクト式に移行していた当時にあって、敢えて間接型を採用。
こちらは、オプションのブラック・シャーシ、強化サスアーム、強化アクスルブロック、さらにシャーシ補強プレートなどを取り付けた状態です。
リアはASSOCIATEDの「RC-12i」に倣い、サスペンションの制御にフリクション・プレートを用いています。
モーターマウントはジュラルミン製、デフはボール・タイプ。写真ではオプションのカーボンシャフトを付けています。
ホイールの固定方法も他の国産車と異なり、二本のビスを用いるASSOCIATED風です。
なお元々、本車のベースとなったのは「FANTOM EP-4WD」の改造車でした。
そのマシンは、KAWADAが設立される以前に川田氏が経営していた模型店からコンバージョンキットとして発売されていたそうです。