ISHIHARAの「NX201R ROADRUNNER」です。
前作「NX101」と同様にAYKからのOEM供給を受けたマシンであり、それゆえ同時期に生産されていた「CX4WDi QUATTRO」との共通部品があるほか、固有部品の材質などにも類似する点が見られます。
もっとも、前作とは異なり、レース・シーンでの目立った活躍はなかったようです。
カットが全く新しくなったシャーシ。
前作よりも、Tバーの接続点をかなり前方に移動させています。
バッテリー・ストラップを通す部分とサーボ・ステー取り付けビスの周辺をフライス加工するという、手間のかかった仕上げがなされています。
フロントは、ステアリング・レスポンス向上のためナックルをガタの少ないものに変更したほか、サポートブロックの肉取り、キングピンの強化などが施されています。
また、ホイールの取付けもハブ方式を止め、ダイレクト方式にしています。
左右のボディマウントをビームで結んでシャーシ後端部の剛性を上げ、これによりサスペンション本来の機能を生かそうとしています。
そしてモーターマウントも、剛性の向上を図った新デザインのもの。
4ピニオンのデフギア、チューブ・ダンパーなどは「QUATTRO」からの流用です。
こちらはオプションパーツであった強化型モーターマウントです。
ブラックアルマイト処理がされているものの、形状はノーマルと変わりません。
素材は17Sジュラルミンに焼入れ加工したものです。
当時の価格で7300円という高級なパーツでした。