米国MRPの「GP-12」です。
シャーシにグラフロンという特殊素材を使用するほか、車体の多くの部分が樹脂製パーツで構成されています。
1980年の全米選手権優勝車。
日本にも翌81年から輸入され、それなりの数のユーザーがいたようです。
T字型でコンパクトなグラフロン製シャーシの厚みは約1/8インチで、結構な弾力があります。グラフレックス製のオプションも用意されていました。
足回りは前後ともリジッドですが、パーツ・リストによれば、リアにサスペンション機能を付加するコンバージョン・キットが存在したようです。
フロントはエリオット型で、ナイロン製のアームが上下に分割されている構成です。
シャーシから後ろに長く伸びるナイロン製モーター・マウントは、剛性が少し不足しています。あるいは意図的に柔軟にしているのでしょうか?
ベアリング・ホルダーの取り付けを上下逆にすることで二段階に車高調整が可能。
写真の車では、ボール・デフとサガミ・ベースのチューンド・モーター「552」がキットに標準装備されていました。カーボン製シャフトも付けていますが、こちらはオプションのものです。
ちなみに当時のMRPのモーターは、グレードに応じて550から554までがラインナップされていました。