横堀模型(現在の「YOKOMO」)の「MINI RACER RC-12」です。
同社が輸入販売していた米国ASSOCIATED社の1/8エンジン・カー「RC-100」をミニチュア化したもので、それゆえ、当時の他の日本車とは随分と趣が異なっています。
セールス的にはかなり成功したようです。
エンジンカーの燃料タンクを意識するあまり、バッテリーの搭載方法にやや合理性を欠いています。赤い蓋で覆われたスペースに、バッテリーのセルを積み重ねる形で搭載します。
当時は、標準タイプのバッテリーを搭載できるように、メカデッキを加工したユーザーも多かったのではないでしょうか。
ジュラルミン製シャーシのカットもエンジン・カー風です。
フロント・ブロックはグラス混入樹脂で出来ていますが、耐久性はあまり高くなさそうです。
各部の形状は「RC-100」そのもの。
アクスル・ブロックとモーター・マウントを別にしている構成もエンジン・カーの影響が見られます。
シャフトは珍しくチタン製で中空タイプ。デフはありません。
モーターは写真ではRS380を載せていますが、キットに標準装備されていたのは更に小型のRS360でした。