2011年09月19日

ASHURA (1985)

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ヒロボー初の市販1/12電動マシン、「阿修羅(ASHURA)」です。
同社が先にオフロード・カーで実績を挙げていたベルト駆動方式による4輪駆動車ですが、駆動方式の他にも各所に個性的なメカニズムが取り入れられた、意欲的な設計のマシンとなっています。

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リア・サスペンションは、ホイールベースを変化させないことで駆動ベルトの張力を維持するパラレル・リンク式。
縦方向は2つの回転軸により折れ曲がり、その結果ヒーヴィングに近い運動をします。一方の横方向には、FRP製シャーシの後端部の捩れに、シャーシとモーターマウントを接続する軟らかい樹脂製パーツ自体の捩れも加わることでローリングします。

ちなみに各部のスチール製ビスの交換用として、キットには初めから軽量アルミビスが付属していました。

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他社の4輪駆動車と異なりフロントにはワンウェイ・ベアリングを入れず、前輪は常に駆動させる方式を採用しています。そしてフロント・デフギアも、3ピニオンの密閉式を装備。
サスペンションは一般的なキングピン・コイルスプリング方式です。
左右の赤いハーフ・シャフトはスーパー・エンジニア・プラスチック製、オプションで金属製のものもありました。

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リア・サスペンションを制御するフリクション・ダンパーは斜めに立てる形で装備され、下端はメイン・シャーシ後端のスイング部分を押さえています。
リア・シャフトは70ー75S高張力アルミ製。
プーリーとデフが大きいため、モーターマウントは細身で、またモーター自体もかなり右側にオフセットされて搭載されています。
写真では取り敢えずタミヤのブラック・モーターを載せています。

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フロントではなくリアに大きな径のワンウェイ・ベアリングを装備し、状況に応じて後輪をリア・デフごと自由回転させます。これによりフルタイム4WDとFFの中間的走行特性を有することとなり、高速でのクイックなコーナリングが実現できるとのことです。
posted by NNC at 00:00| Comment(1) | HIROBO
この記事へのコメント
ヒロボーの阿修羅は本当に酷いマシンでした。私は京商のル・マン480ゴールドモーターと無限RSバッテリーを搭載してシェイクダウンに挑んだのですが、モーターパワーに駆動系(プーリー)が耐えられずプロポトリガーを引いた瞬間にベルトがプーリーを焼ききってしまい、5メートルほど惰性で走っただけでストップです。マシンのリリース直後にメーカーから対策パーツ(赤いノーマルパーツにシルバーメッキを施したもの)が発売されましたが根本的解決にはならなかったため、結局一度も実戦を走ることなくお蔵入りさせました。今となってはつくづく同時期に登場した無限のSRテンペストを選択しておけばよかったと感じております。
Posted by 神代アリス at 2021年03月31日 17:47
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