
AYKのRG IMPULSEです。
AYKとしては初めての3ポイント・サスペンション方式を採用したマシンですが、当時のAYKの主力製品が4輪独立懸架のCYCLONEと4輪駆動のQUATTROの両車であったことから、あくまで入門用の廉価モデルという位置付けでリリースされたものです。
それでも、リリース後の一定期間は、ファクトリーチームによる性能向上の努力が続けられていたようであり、その状況はラジコンマガジンの誌上で幾度かレポートされていました。
今回ご紹介する写真の車は、これらの記事を参考に多少の改造を加えたものとなります。

フロントアームが一体となったダブルデッキスタイルのシャーシ。
リアには切れ込みを入れ、サスペンションとして機能させています。
キット標準では皿ビス加工が施されていないため、写真の車ではこれを改造しています。

キングピンを軸にしてナックルが上下するフロントサスペンション。構造上必然的にキャスター角がゼロとなります。
なお、ファクトリーチームでは、摩擦軽減のためか、ナックルをキングピンに固定しキングピンごと上下するように改造していたようです。
キット標準ではサーボセイバーが付いておらず、よって写真の車のように、CYCLONE用のサーボセイバーとリンケージロッドを使用することが推奨されていました。
ホイルは、デザインがRX1200と同じで、材質のみ異なるものです。

簡素なプレス製のモーターマウントに載せるアクスルは、GX1200系のデフと無加工で交換できるようになっており、これは本車の改造において最も重要なポイントとなるものでした。
写真の車でも、東京模型から発売されていたグランプリデフを装備し、EXL480K用のホイルを組み合わせています。
また、走行性能とは直接関係のない箇所ですが、リアボディマウントをCYCLONEのものに替えています。これもファクトリーチームやラジコンマガジンが提案していたささやかな改造点の一つです。
なお、モーターは、GZ480Bがキット標準で付いていました。

キットに標準で付属していた小ぶりなデフギアと、ステアリング用のチープなリンケージロッドです。