2012年09月16日

LASER (1980?)

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SG RACINGの「LASER」です。
日本では販売されなかったこともあり正確な発売年は分かりませんが、カタログ記載の製品番号から推察すると、「ANTARES」(1978)と「MONZA」(1981)の間に存在したモデルのようです。
ASSOCIATEDの「RC-12E」を意識したと思われる、スマートなリジット・カーです。

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曲線的なくびれを持つFRP製シャーシは、同時期の1/8マシン「FUTURA」などと似た雰囲気を有しています。未だ皿ビス加工がされていないところに古さを感じます。
メカプレートはバンパーと同じABS樹脂製です。

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フロントのアームも、1/8マシンと類似した左右一体型の樹脂製のものです。このフロント周りは後に「PROSSO」へと受け継がれました。
また縦置きするサーボとのリンケージを円滑にするためか、サーボセイバーはかなり高い位置にあります。

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キット標準ではデフは未装備で、ボールタイプのものがオプションとして用意されていました。
ホイルはハブを介さずリアシャフトにダイレクトに固定する方式を採っています。

前後のホイルは本車固有のもので、大きめのリブが付いているのが特徴です。
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2012年09月01日

SUPER PHASER (1982)

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DELTAの名車、「SUPER PHASER」です。
キングピン・コイルスプリング&Tバーという、3ポイント・サスペンションカーの典型的スタイルの一つを確立したマシンです。
本車は1982年の世界選手権モディファイド・クラスでA.CARBONELL氏のドライヴにより優勝しましたが、その時のマシンは同選手権に参加した石原直樹氏によって日本に持ち込まれ、研究の成果が後に登場する「NX101 ROADRUNNER」の開発に生かされました。

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FRP製シャーシの後部に、同じくFRP製のTバーをワッシャーを間に挿んだうえで重ねる構造。
バッテリーは振分け搭載しますが、セルをシャーシに落とし込むカットがなされたのは後期型からでした。この写真のシャーシは前期のものになります。バッテリーを固定するストラップを通すため、溝が掘られています。

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前作「PHASER」同様の、AYKにも類似したフロント周り。
ただし本車では左右のキングピンを長くし、そこにスプリングを入れることでサスペンションを形成しています。シンプルな構造ですが、これが大きな効果を発揮しました。

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アルミ製の一体型モーターマウントも前作とほぼ同じもの。
オイルダンパーは1/8GPの「CK-820 EAGLE」からの流用です。
デフは4ベベルのギアタイプで、初期の頃は写真のようにスパーギアの歯は厚みのないものだったようです。
また、左右の樹脂製ホイルハブの成型色には赤と黒の二種類がありました。

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世界選手権優勝者のA.CARBONELL氏から石原氏に譲渡された本車は、モデルジャーナル82年11月号の表紙を飾っています。
この時はデフやホイルにASSOCIATED製のものが使用されていました。また軽量化のためかシャーシの肉抜き部分が全体に大きくなっています。
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